2024年大河ドラマ『光る君へ』紹介-紫式部の生涯と『源氏物語』の背景
2024年大河ドラマ『光る君へ』紹介 – 紫式部の生涯と『源氏物語』の背景
時代は平安。主人公は紫式部。千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた紫式部。
2024年、新たな大河ドラマ『光る君へ』が始まります。この記事では、紫式部の生涯と『源氏物語』の背景を探ります。
10世紀後半、京の名家に生まれた一人の女の子、まひろ。
父・藤原為時は和歌に秀で、名を知られた文人。貴族の中ではけっして上位ではないが、名家である。
幼い頃、まひろは母を失う悲劇に見舞われる。しかし、父と弟との絆は深まり、彼女は父の慈愛の中で成長します。
まひろの文学への才能は明らかで、弟の講義を横で聞くだけで、彼女は漢学や和歌を習得します。学問はまひろにとって、心の中の豊かな世界観の礎となる。
そして、運命の出会い。母の死から数年後、少女まひろが出会ったのは、後の最高権力者、藤原道長。そのころの道長は、まだ兄たちの陰に隠れて、おっとりとしたかわいらしい少年にすぎなかった。
成長するにつれて、まひろと道長は、お互いに惹ひかれるようになる。しかし、家格の違いや、まひろの母の死の秘密が、二人の関係に影を落とします。
その後、まひろは父の受領としての赴任先・越前に移住。一方、道長は権力の階段を駆け上がります。
しかし、まひろは京に戻り、道長への思いを断ち切って、藤原宣孝と結婚。宣孝とは父ほども年が離れており、娘を授かったものの、その幸せは短く、わずか一年で夫が急逝。まひろはシングルマザーとなる。
道長は、天皇に娘を入内させ、天皇の側近として力を増していく中、まひろは、天皇や道長をはじめとする貴族、さらには后や姫たちの間で絡み合う人間関係の深さを知る。
彼女の深い文学への愛情と、その想像力は日々の子育ての中でさらに磨かれ、新しい物語を紡ぎ始める。その中心人物は、皇族の血を持ちながらも臣下として生きる、輝くような美男子、光る君。
その物語、『源氏物語』の話題はやがて藤原道長の耳にも届く。彼はまひろを宮中に招き、娘に高貴な教養を教える女房としての役割を望む。道長の胸中には、文学を愛する天皇の心を、自らの娘に向けさせる願いが強く宿っていた。
一人娘を育てるために、宮中に上がることを決意するまひろ。宮中での宮仕えをしながら、藤原道長の支援のもと、『源氏物語』の執筆を続ける。
その作品は完成とともに瞬く間に人々の間で話題となり、女性たちだけでなく、天皇もその魅力に取り憑かれる。その物語の中のヒロイン、紫の上の影響で、まひろは「紫」という愛称で呼ばれるようになる。
2024年 大河ドラマ第63作「光る君へ」
【放送予定】2024年1月スタート
【作】大石 静
【主演】吉高由里子
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時代は平安。主人公は紫式部。千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた紫式部。
「光源氏」の恋の物語は、隠された情熱と想像力によって動かされ、その背後には一人の男性への想い、藤原道長への深い想いが存在した。
時代の移り変わりの中で、紫式部は自分の能力と精進で、愛のエピソードを刻んでいった。
2024年 大河ドラマ第63作「光る君へ」
【放送予定】2024年1月スタート
【作】大石 静
【主演】吉高由里子
2024年の大河ドラマは平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部の人生を描きます。
武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する大河ドラマです。
平安時代といえば、十二単じゅうにひとえ姿の女性が長い髪をひいて伏している絵を思い浮かべませんか? その優雅さはともかく、実は平安はアクティブな時代。男は仕事先や寺社、はては野山まで馬で馳はせ、女も自分の財産を持ち、家事のみならず、おでかけもすれば、宮仕えなどでキャリアを磨く。男女ともにいきいきとしたたたずまいは、現代に通じるものさえあります。
そんな平安時代でも、他の多くの時代と同じく、女性に学問は不要といわれていました。主人公の紫式部は、その中で自らの知性と感性、そして努力によって、壮大で精緻な恋愛長編『源氏物語』を書き上げた女性です。そんな紫式部の『源氏物語』執筆に、欠かせないひとりの男性が、藤原道長。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる、いわばパートナーとして登場します。
紫式部は、藤原道長は、そして周りの人々が何を思い、懸命に生きていたのか。彼女/彼らの心に想おもいを馳はせながら楽しく見られる、華やかな絵巻を紡いでいきます。
タイトル「光る君へ」とは
源氏物語の主人公「光源氏」は、原文では「光る君」と書かれています。光り輝くような容姿の美しさ、頭脳明晰せきであることはもちろん愛嬌きょうにもあふれ、和歌にも音曲にも長たけた、非の打ちどころのない男性。それが光る君です。紫式部が誰をモデルとして光源氏像を打ち立てたかについては、諸説ありますが、その有力なひとりが藤原道長です。
タイトルの「光る君へ」は、我が手で生み出した、かけがえのない【源氏物語】、そしてこのドラマ全編を通じて、ときに惹ひかれ、ときに離れ、陰に陽に強く影響し合うソウルメイト【藤原道長】への、紫式部の深くつきることのない想おもいを表します。
◆物語
10世紀後半、京で生まれた一人の女の子。父・藤原為時は和歌に秀で、名を知られた文人。貴族の中ではけっして上位ではないが、名家である。女の子はまひろと名付けられ、幼くして母を失ったものの、弟とともに父の慈愛を受けて育つ。
まひろの文学の素質は際立ったものがあり、弟への講義を横で聞くだけで、漢学も和歌も覚えてしまうほどだった。学問はまひろにとって、心の中の豊かな世界観の礎となる。
母の死から数年後、少女のまひろが出会った運命のひと。それがのちの最高権力者となる藤原道長である。そのころの道長は、まだ兄たちの陰に隠れて、おっとりとしたかわいらしい少年にすぎなかった。成長するにつれて、まひろと道長は、子どもらしい親しみから、やがてお互いに惹ひかれるようになる。しかし両家の家格の違いと、まひろの母の死にまつわる秘密が、二人の関係に影を落とす。
その後、父の受領としての赴任先・越前に同行したまひろ。一方で、道長はライバルを蹴落とし、権力の階段を急速に上り始めていた。まひろは思いを断ち切って、京に戻り藤原宣孝との結婚を決める。宣孝とは父ほども年が離れており、娘を授かったものの、わずか一年で夫が急逝。まひろはシングルマザーとなる。
道長は、天皇に娘を入内させ、いずれは天皇の祖父=外戚となることをもくろんでいた。天皇、道長たち貴族、そして后や姫たちの複雑な人間関係を聞き知ったまひろ。生来の文学好きと結びついて想像が広がり、子育てのかたわら、一編の物語を書きはじめる。主人公は皇子でありながら、臣下となった光る君。その呼び名のとおり光り輝くように美しい男性だ。やがて『源氏物語』の評判は道長の耳に入り、娘に后としての教養を授ける女房として宮中に上がるよう、強く誘われる。ライバルを抑え、我が娘に文学好きな天皇を惹ひきつけたい思いが、道長にはあった。
一人娘の養育のために、宮中に上がることを決意するまひろ。宮仕えのかたわらで、道長のバックアップを得て、乞われるままに源氏物語を書き進む。書き上げる端から周囲が奪い合うほどの人気ぶりで、女性たちはもちろん、天皇までもが源氏物語に魅せられる。ヒロインの紫の上にちなんで、まひろに「紫」の呼び名が冠されるほどだった。
2024年の大河ドラマ『光る君へ』の背景となる紫式部と『源氏物語』について紹介します。平安時代の華やかな貴族の世界と、その中で学問を追求した紫式部の生涯を探ります。
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