
【国の天然記念物】360年の命が岩を割る|盛岡・石割桜の奇跡
樹齢360年
巨大岩を割った北限の桜
盛岡・石割桜
推定樹齢360年
【石割桜】
岩手県盛岡市
岩手県盛岡市、盛岡地方裁判所の敷地内に、一本の桜が静かに、そして力強くそびえています。
その名も「石割桜(いしわりざくら)」。
周囲21メートルの巨大な花崗岩の割れ目から突き出すように育った、樹齢360年以上のエドヒガンザクラです。
この奇跡のような桜は、大正12年(1923年)に国の天然記念物に指定され、今では「北限の桜」としても知られています。
その誕生には伝説があります。かつてこの場所は南部藩の分家・北監物の庭園。
落雷によって岩が割れ、その割れ目に落ちた桜の種が、静かに、しかし確実に命を育んだ――
それが石割桜のはじまりと言われています。
火災に遭いながらも再び花を咲かせた生命力。
そして50年ぶりに行われた樹木医による治療を経て、今も多くの人々の目と心を癒し続けています。
春になると淡いピンクの花を、岩の割れ目から空に向かって咲かせるその姿は、まさに自然と生命の奇跡。
盛岡を訪れるすべての人に見てほしい、一本の“語る桜”です。
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した【石割桜】のある場所(盛岡地方裁判所の敷地内)

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