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東京の合格祈願スポットーー湯島天満宮ーー梅香る境内と巨大クスノキ

🟤学問の神様 ーー湯島天神の御神木ーー早春の梅と悠久のクスノキ

推定樹齢不明【クスノキ】
湯島天満宮(東京都文京区)

学問の神様・菅原道真公をお祀りし、合格祈願や学業成就のご利益を求めて全国から多くの人々が訪れる湯島天満宮。
江戸時代より「湯島天神」の通称で親しまれてきたこの神社の創建は古く、458年(雄略天皇2年)に天之手力雄命をお祀りしたのが始まりとされています。
南北朝時代には菅原道真公が合祀され、学問の神様としての信仰を集めるようになりました。

湯島天神の風物詩として名高いのが、境内に咲き誇る白梅、通称「湯島の白梅」です。
菅原道真公が詠んだ「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」の歌にちなみ、境内には300本もの梅の木が植えられており、早春には「梅まつり」が催され、その可憐な姿を一目見ようと多くの人々で賑わいます。

この「湯島の白梅」を広く世に知らしめたのは、文豪・泉鏡花の小説『婦系図(おんなけいず)』の一場面。
作中では、ヒロインのお蔦が雨の中、傘も差さずに白梅を見上げる姿が描かれ、その情景は読者の心に深く刻まれました。

境内にある木々は、梅だけではなくすべてが「御神木」として大切にされており、それぞれが神聖な雰囲気を醸し出しています。

中でも、本殿の隣に悠然と佇む巨大なクスノキは、ひときわ存在感を放っています。
多くの参拝者の祈りを見守り続け、学問成就への願いを受け止めてきたこの大木は、まさに湯島天神の歴史と人々の想いを象徴する特別な存在と言えるでしょう。

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介したクスノキのある場所

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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