
700年の祈りを宿す巨大樹|出島のシイ【茨城・長福寺|パワースポット】
🟤七百年の静寂なる祈り
推定樹齢700年の御神木
【スダジイ】
長福寺(茨城県かすみがうら市)
茨城県かすみがうら市の長福寺境内にそびえる「出島のシイ」は、推定樹齢700年、幹周約7m、枝張り27mを誇るスダジイの巨樹です。
主幹の損失や害虫による食害を乗り越え、今も四方に力強く枝を広げるその姿は、まさに生命の奇跡といえるでしょう。
この古木の足元には、四国八十八箇所に模した石仏が鎮座し、シイの根元を一周することで霊場巡礼と同じご利益が得られると伝えられています。
かつては真言宗の名刹として栄え、参勤交代の折に大名も立ち寄った長福寺。その面影は、山門とこの御神木に今も静かに宿っています。
都市の喧騒から離れ、悠久の時を生きる御神木の前で、心を澄ませてみてください。きっと何かを感じるはずです。
<現地の説明文>
出島の椎と長福寺
昭和三十三年三月十二日
茨城県指定天然記念物 第九号
幹の周囲・・・七メートル
高さ・・・十五メートル
樹令・・・七百年(推定)
椎やけやき、杉などの古木は、村内には数多く見られますが、特に威容を誇るのは、ここ長福寺境内の「出島の椎」であります。
昭和三十三年、県の天然記念物として指定をうけ、目通り七メートル、樹高十五メートル、節くれだった木肌、幹のうろ、巧みに交錯した根張りは、生々七百年の歴史を感じさせます。
長福寺は、真言宗豊山派の寺で、かつては十万石の格式を供え、南大門を有し、本堂は間口十八間、奥行十間、九尺の縁廻し、総けやきの荘厳な寺院でしたが、度々の火災により、宝篋印塔と山門、そしてこの「出島の椎」に昔日を偲ぶばかりであります。
かすみがうら市教育委員会
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介したシイのある場所

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