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弘法大師ゆかりの御神木|善通寺の大クス【香川パワースポット|樹齢千年超】

🟤お大師さまの時代から生きる御神木の霊威

推定樹齢1000年超の御神木【クスノキ】
善通寺(香川県善通寺市)

香川県善通寺市にある真言宗善通寺派の総本山・善通寺は、弘法大師空海の御誕生地として知られ、京都の東寺・高野山と並ぶ三大霊跡の一つに数えられています。その広大な境内には、創建当初から生き続ける2株の巨大な楠が静かに佇んでいます。いずれも樹齢は千年以上と伝えられ、善通寺の歴史そのものを見つめてきた生き証人のような存在です。

この御神木は、東院の南大門北および五社明神社のかたわらにあり、幹周は12.6メートル、樹高は19メートルにも及び、香川県指定の天然記念物にも指定されています。根元の広がりは雄大で、千年の風雪に耐えながらもなお旺盛な生命力を感じさせるその姿に、訪れる人々は足を止め、静かに手を合わせます。

御神木の周囲は保護のために広く囲われており、まさに聖域として大切に守られてきたことが伺えます。お遍路さんが巡礼の装束で記念撮影をするスポットとしても知られ、四国八十八ヶ所霊場第75番札所としての格式と信仰の厚さがうかがえます。また、2本の楠の間には神聖な空間が広がり、その先には歴代天皇の宗廟とされる社が祀られており、まさに日本の信仰と歴史が交差する神域といえるでしょう。

大同2年(807年)に斧始めがなされ、弘仁4年(813年)に落慶したという善通寺。その寺名は、空海の父・佐伯善通に由来するものです。善通寺の楠は、弘法大師が幼少期を過ごし、この地で学び、後の偉業へとつながっていくその始まりを、静かに見守ってきた存在なのです。

📍【所在地・アクセス】
善通寺(善通寺の大クス)
〒765-8506 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
・JR善通寺駅より徒歩約20分、タクシー約3分
・市民バス(無料):バス停「郷土館前」下車徒歩3分
・車:高松自動車道「善通寺IC」より約10分

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(大クス)のある場所

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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