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渋谷のパワースポット|1000年に及ぶ都会の変遷を見守る勝運の精霊‼️金王八幡宮の御神木シイノキ

🟤渋谷の原点 千年見守る勝運の神木

推定樹齢1000年の御神木【シイノキ】
金王八幡宮(東京都渋谷区)

渋谷という名のルーツをご存じだろうか。その起点にして、千年の歴史を誇る神社が「金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)」である。第73代堀河天皇の御代、寛治6年(1092年)に第15代応神天皇(品陀和気命)を祀って創建され、渋谷氏の氏神として代々篤く崇敬された。ここに立つ御神木の「シイノキ」は、まさにこの地の歴史を静かに見守ってきた生き証人だ。

御神木のシイノキは、神門をくぐってすぐ右手。昭和初期、落雷によって幹の中心に大きな空洞が生じたが、その後100年近くを経た今でも、青々とした葉を広げ、威風堂々とした姿を保っている。都会の喧騒の中でこれほどの生命力を湛える巨木は希少であり、まさに“都心の霊樹”とも言うべき存在だ。

金王八幡宮の名は、武勇に優れた渋谷金王丸常光に由来する。源義朝や源頼朝と深い縁を持ち、保元・平治の乱で活躍した金王丸は、のちに出家して土佐坊昌俊と名を改め、義朝の霊を弔うため各地を巡った。その名声と功績により、当社はいつしか「金王八幡宮」と呼ばれるようになった。境内には金王丸の木像を安置する御影堂があり、毎年3月末の祭りには特別開帳される。

シイノキの御神木は、そんな金王丸の気迫と信仰の精神を宿すかのように、訪れる人々に勝運・出世運・商売繁盛のご利益を授けるとされている。境内にはほかにも「金王桜」やイチョウ、クスノキ、ケヤキなどの古木が並び、都心とは思えない清らかな空間が広がる。

場所は東京都渋谷区渋谷3丁目。JR渋谷駅から徒歩約6分。再開発が進む渋谷のど真ん中に、千年の時を刻む御神木と神社が静かに息づいている。都会の中で神秘と歴史を感じられる稀有なパワースポットとして、ぜひ一度訪れてみてほしい。

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(シイノキ)のある場所

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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