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【鳥取・日野町】金運招来!金持神社の御神木「サワラとチャンチン」〜七百年の秘められた力〜【パワースポット】

🟤富を呼ぶ奇跡の神木

推定樹齢700年【サワラ】【チャンチン】
金持神社(鳥取県日野町)

鳥取県日野町に位置する金持神社(かもちじんじゃ)。その名の通り、「金運」や「開運」にご利益があると全国的に知られる、稀有なパワースポットです。その歴史は古く、弘仁元年(810年)、伊勢神宮の御遷宮へ向かう神官が、この地で突然重くなった玉石を神のお告げとして奉り、氏神としたのが始まりと伝えられています。

「金持」という縁起の良い地名は、全国でもここ日野町にしか存在しません。かつてこの地は、古くから「黄金にもまさる」と大切にされた鉄の産地であり、「かなもち」と呼ばれた鉄山を持つ村が、やがて「かもち」と略されたことが地名の由来とされています。また、元弘3年(1333年)には、この地の豪族である金持大和守景藤(かもちやまとのかみかげとう)が、隠岐を脱出された後醍醐天皇を奉じて活躍。金持神社に必勝祈願し、神前の戸帳を御旗にして上洛したという歴史も残されています。

金持神社の境内には、樹齢600年から700年余りという悠久の時を刻む二本の御神木がそびえ立っています。一つは、鳥取県銘木100選にも指定された堂々たる「サワラ」。このサワラは、かつて神社の遷宮の際に屋根の材料として利用するために植えられたと言われており、神社の歴史と深く結びついています。

そしてもう一本は、鳥取県内にわずか一本しか存在しないという非常に珍しい「チャンチン(香椿)」です。中国原産のセンダン科の薬木であるチャンチンは、たたら製鉄が盛んだったこの地で、先人たちがやけどや目の痛みを癒す薬として用いるために植えられたのではないか、と推測されています。これは、厳しい自然の中で生きる人々の知恵と、生命への慈しみが込められた、まさに「薬木」としての役割を担ってきたことを物語っています。

この二本の御神木は、金持神社が単なる金運のパワースポットではないことを示しています。国土経営、開運、国造りの神様を御祭神とするこの神社は、古来より人々の生活と密接に関わり、困難を乗り越え、繁栄を願う祈りが捧げられてきた聖地なのです。

金持神社は、多くの参拝客が訪れる人気のスポットで、「商売がうまくいった」「ロトが当たった」といった開運エピソードも数多く伝えられています。駐車場に隣接する売店には、絵馬や招福銭のほか、オリジナルの箸や財布、スマホケースといった珍しい開運グッズが並び、お土産としても大変喜ばれています。参道から続く石段はやや急なため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

鳥取県の豊かな自然の中で、金運と開運の象徴として輝く金持神社。その境内を彩る樹齢数百年の御神木「サワラ」と「チャンチン」は、この地の歴史と人々の願いを見守り続けてきました。ぜひ一度、この稀有なパワースポットを訪れ、悠久の時を経て宿る神威と、奇跡の生命力に触れてみませんか。

2号

「2号も金持ちになりたい!ぞなもし」

所在地・アクセス情報

名称: 金持神社(かもちじんじゃ)
所在地: 〒689-4512 鳥取県日野郡日野町金持74
アクセス:
米子自動車道「江府IC」から車で約20分
JR伯備線「根雨駅」から車で約7分
駐車場: 無料駐車場あり

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(サワラとチャンチン)のある場所

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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