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【愛媛・四国中央】標高520mの山中に鎮座!熊野神社の「双幹の椿」〜県下屈指の巨木【パワースポット】

🟤双幹の巨椿に宿る神

推定樹齢不明【ツバキ】
熊野神社(愛媛県四国中央市)

愛媛県四国中央市、富郷町下猿田地区の山間部に、ひっそりと佇む熊野神社。標高520メートルという高地に位置するこの古社の境内に、一際目を引く巨木がそびえ立っています。それが、愛媛県の天然記念物に指定されているツバキです。このツバキは、主幹が地上1メートルほどの高さで二つに分かれる「双幹(そうかん)」という珍しい樹形をしています。地上からまっすぐに伸びた幹は、その分岐点では幹周り2.9メートルにもなり、さらにその先でいくつもの枝に分かれ、樹高は12メートルにも達します。ツバキとしては県下でも類を見ないほどの大きさであり、その雄大な姿は見る者を圧倒します。独立樹として、四方へと力強く枝を広げ、紡錘形(ぼうすいけい)の美しい樹形を保つこのツバキは、樹勢も非常に旺盛です。春の訪れを告げる3月初旬には、たくさんの花をつけ、周囲の山々に鮮やかな彩りを与えます。雪深い地域でも、このツバキは変わらず花を咲かせ、人々に希望を与えてきたことでしょう。深い山中に鎮座する熊野神社の境内で、長い年月をかけて育まれたこのツバキ。その力強い生命力は、まさに神社の御神木としてふさわしいものです。標高520メートルの清らかな空気の中で、大地にしっかりと根を張り、天に向かって伸びるその姿は、訪れる人々に静かな感動と安らぎを与えてくれます。この特別なパワースポットで、自然の厳しさと雄大さを物語る「双幹の椿」に触れてみませんか。巨木が放つ壮大な神威と、山奥の静寂な空間が、日々の疲れを癒し、心を浄化してくれるはずです。

所在地・アクセス情報
所在地:愛媛県四国中央市富郷町寒川山682 熊野神社境内

<現地説明文>
県指定天然記念物
やぶつばき

目通り(1m)294cm
樹高    11m
根周り   340m

被子植物、双子葉植物、離弁花類、つばき科常緑高木。つばきは四国に広く分布するが太平洋側に多く自生します。やぶつばきの巨樹は、富山県氷見市の地上 1.5mで幹周り2.4mのものです。四国では高知県高岡郡仁井田村の地上1.3mで幹周り2m樹高12mといわれています。この猿田のヤブツバキは日本でも最大クラスのものといえます。

平成4年3月 伊予三島市教育委員会

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(ツバキ)のある場所

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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