
【東京・台東区】大河ドラマ『べらぼう』ゆかりの神社!吉原の歴史に咲く「逢初桜」【パワースポット】
🟤大河『べらぼう』ゆかりの吉原神社【逢初桜】
【逢初桜】吉原神社(東京都台東区)
東京都台東区、かつて江戸随一の遊郭として栄えた吉原の地に、歴史と人々の想いを今に伝える吉原神社が鎮座しています。この神社は、吉原大門の近くにあった稲荷社や四隅にあった稲荷社を明治時代に合祀したもので、開運、商売繁盛、技芸上達にご利益があるとされ、地域の人々の篤い信仰を集めてきました。そんな吉原神社の境内には、一際目を引く「逢初桜(あいぞめざくら)」が植えられています。逢初とは、恋い焦がれている人に初めて会うという意味を持ち、かつて江戸時代には、この桜の木に会いたい人に会えるよう願いをかける風習がありました。それは、遊郭で働く女性たちが一途な愛を願い、また客人が運命の出会いを夢見た、この地ならではの文化だったのかもしれません。この逢初桜は、かつては吉原大門の側に植えられ、「駒止松」「見返り柳」と並び、吉原の「廓の三雅木(くるわのさんがぼく)」として知られていました。しかし、明治44年(1911年)の大火で焼失し、一度は失われてしまいました。それでも人々の記憶と願いは途絶えることなく、平成24年(2012年)に、100年以上の時を経て復活を遂げたのです。吉原神社は、令和7年(2025年)の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の舞台となった吉原遊廓と深い関わりがあるため、現在ますます注目を集めています。境内から徒歩1分の場所には、関東大震災で多くの犠牲者を出した吉原弁財天が祀られており、当時の悲劇を今に伝えています。その境内にも桜が植えられ、春には慰霊碑を優しく包むように咲き誇ります。悲しい歴史を秘めながらも、人々の恋や願いを受け止めてきた逢初桜。その美しい枝垂れ桜の花は、見る者に希望と安らぎを与えてくれます。この特別なパワースポットで、吉原の歴史に思いを馳せ、逢初桜の神威に触れてみませんか。運命の出会いを願う方や、大切な人との絆を深めたい方にとって、忘れられない体験となるでしょう。
所在地・アクセス情報
所在地:東京都台東区千束3-20-2
アクセス:東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」または「入谷駅」より徒歩約15分。つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩約15分。
<現地説明文>
逢初桜
「逢初め」とは、恋いこがれている人に初めて会うという意味があり、二百年前に吉原神社(旧吉徳稲荷神社と称す)の御神木 として崇信されていたが、明治四十四年の大火にて焼失し、忘れられて現在に至る。今、うれしくも百年ぶりに吉原神社御神木として復活することができました。浅草防犯健全教会の甚大なる努力と奉納に深く感謝します。
平成二十五年一月吉日 吉原神社・吉原氏子七ヶ町一同
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木のある場所

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