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【香川・琴平町】金比羅さんの足元に鎮座!日本一のセンダン〜万葉の愛と370年の奇跡

🟤ロマンチック伝説│日本一のセンダン│琴平町

推定樹齢370年【センダン】
(香川県琴平町)

香川県琴平町、金刀比羅宮(金比羅さん)の参道からほど近い場所に、ひときわ雄大な姿でそびえ立つセンダンの巨木があります。それが、国指定天然記念物である「琴平町の大センダン」です。

推定樹齢は370年、幹周り7.7メートルを誇るこのセンダンは、幹の太さ、樹冠の広がり、樹形の美しさを総合すると、「日本一のセンダン」であると評されるほどの、極めて高い価値を持つ巨樹です。地上6メートルほどで主幹が二手に分かれ、東西28メートル、南北23メートルもの広範囲に枝を広げるその姿は、訪れる人々を圧倒します。

このセンダンは、万葉集の頃に「あふち」と呼ばれ、愛する人との出会いがこの木の下でなされたという、ロマンチックな言い伝えがあります。美しい樹形を保つこの老大樹のもとには、今もなお、良縁や美しい出会いを願う人々の想いが集まっています。かつて墓地、幼稚園、そして現在は観光バスの駐車場として利用されているこの場所で、大センダンは地域の歴史を見守り、人々の暮らしと共に生き続けてきました。特に、全国でわずか2本しか国指定天然記念物となっていないセンダンの中で、この木は今もなお樹勢が旺盛であり、大変貴重な存在です。

日本一の称号を持つ、この壮大な御神木は、地域のシンボルであるだけでなく、生命の力に溢れたパワースポットです。ぜひ一度、この特別な場所を訪れ、370年の時を超えて生き続けるセンダンが放つ神秘的な力と、美しい出会いのエネルギーを肌で感じてみてください。

現地説明文

🌳天然記念物 琴平町の大センダン

形状寸法(平成29年度 琴平町の大センダン現況調査報告書より)

樹高:14.5m
胸高周囲(高さ 1.2m): 7.7m
枝張り: 東西28m(東15m、西13m) 南北23m(南10m、北13m)

価値
本樹は、センダンとしては希有な幹回り7.7m (高さ: 1.2m で測定)を誇り、全国第二位であるが、幹の太さ、樹冠の広がり、樹形の美しさを総合すると、日本一のセンダンであると言え、雄大な巨樹として価値がある。
指定時は樹齢300年と推定されており、これを踏まえると、現在は推定樹齢370年前後ということになる。

指定時には、「土地ノ風光二関係アルノミナラズ、亦ーノ邦国又ハ郷土ニ於ケル歴史的意味ヲ有スルト見ル」
とされており、本樹の雄大な姿は、地域の歴史を伝える記念物である。
また、樹木の状態は良好であり、巨樹・老樹であるという生物学的価値が高く、加えて、地域のシンボルとし ての価値も有している。

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(センダン)のある場所

Map│場所

📍所在地・アクセス情報
所在地:香川県仲多度郡琴平町129-1
アクセス:JR土讃線「琴平駅」より南へ徒歩約10分
高松自動車道「善通寺IC」から車で約15分。町営観光バス駐車場内にあります

🌳{香川県}の{他}の御神木と、👤{香川県}の郷土の偉人と。

Information

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日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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