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【京都】伏見の隠れたパワースポット「八大龍王弁財天」倶利伽羅龍王と黄金の御神木

🟤京都伏見 金運呼ぶ龍神

推定樹齢不明【イチョウ】
八大龍王弁財天(京都市伏見区)

京都市伏見区淀エリアにひっそりと佇む八大龍王弁財天は、地元の方々によって大切に守り継がれてきた、まさに「隠れたパワースポット」です。創建の詳細は不明ですが、その歴史は深く、地域の暮らしに寄り添ってきました。早咲きの河津桜で知られる「淀水路」や、鳥羽伏見の戦いで病院としての役割を担った長円寺の近くに位置し、その目印となるのは、天に向かってそびえ立つ孤高の巨木、大イチョウです。

このイチョウは、樹高約17メートルを誇り、「伏見区民誇りの木」にも選ばれています。かつて旧木津川の堤防上にあったこの場所では、洪水時に人々がこのイチョウを目印に避難したという伝承が残されており、まさに地域の守り神として深く信仰されてきた御神木です。この大イチョウは雄株のため銀杏は実りませんが、その樹齢の長さから不老長寿、葉の「末広がり」の形からは開運招福や富貴繁栄の象徴とされています。特に、秋から初冬にかけて黄金色に染まるその姿は圧巻で、あたり一面に敷き詰められた「敷きイチョウ」は、まるで金色の絨毯を敷き詰めたかのような神秘的な光景を創り出します。この黄金色は風水においても金運・開運上昇のシンボルとされており、この場所を訪れることで、強烈な金運アップのパワーを授かれることでしょう。

イチョウの根元の左側には、八大龍王と弁財天が祀られた小さな祠があります。御祭神は弁財天と八大龍王。特に注目すべきは、不動明王の化身とされる「倶利伽羅龍王(くりからりゅうおう)」です。岩の上に立つ宝剣に火炎に包まれた黒龍が巻きつき、剣先からそれを呑み込もうとするその姿は、邪悪な心を斬り、燃やし去る除災招福の御利益を授けてくれるとされます。この倶利伽羅龍王は、あらゆる願いを叶える「如意宝珠」(まるで伝説のドラゴンボールのように!)を口に一つ、両手に二つ、合計三つも抱えていると伝えられており、水難除けだけでなく、強烈な神通力であらゆる願いを叶えてくれるとされています。

また、七福神の一員でもある弁財天は、水の女神であり、音楽、言葉、知識、そして財運の神様として信仰されています。天女のような羽衣をまとったお姿で、ヴィーナと呼ばれる弦楽器を奏でる姿が特徴的です。弁財天の御利益は、金運アップや商売繁盛にも通じ、この場所を訪れることで、水の恵みと共に、豊かな運気を引き寄せる力が期待できます。

この八大龍王弁財天は、単なる神社仏閣ではなく、巨大な御神木の生命力と、水を司る龍神、そして金運を司る弁財天の神通力が融合した、特別なパワースポットです。特にイチョウが黄金色に輝く季節に訪れることができれば、その神秘的な光景と相まって、より一層のパワーを感じられることでしょう。

所在地・アクセス情報

名称:八大龍王弁財天
所在地:京都市伏見区淀川顔町
アクセス:京阪本線淀駅から徒歩約12分
拝観料:境内自由

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(イチョウ)のある場所

Information

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(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

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