
【宮城・仙台】宇那禰神社の「芋沢明神の杉」〜桓武天皇を祀る古社に宿る御神木の神威【パワースポット】
🟤桓武天皇を祀る古社の御神木
推定樹齢370年【スギ】
宇那禰神社(仙台市青葉区)
宮城県仙台市、芋沢明神の地に静かに佇む宇那禰神社。その創祀年代は定かではないものの、室町時代に遡る棟札が数多く残されており、古くからこの地域の守り神として篤い信仰を集めてきたことがうかがえます。主祭神として第50代天皇である桓武天皇を祀るこの古社は、本殿と棟札が仙台市有形文化財に指定されるなど、歴史的にも大変貴重な場所です。境内には、地元の人々から「芋沢明神の杉」として親しまれる御神木がそびえ立っています。樹齢約370年、樹高24メートルに及ぶその雄大な姿は、訪れる人々に古社の持つ強いパワーを伝えてくれます。この宇那禰神社には、他にも不思議な御神木が数多く存在します。特に注目すべきは、本殿の脇に立つ「子授かりの木」です。二本の杉をケヤキの根がまるで抱きかかえるかのように絡み合っているその姿は、生命の力と家族の絆を象徴しているかのようです。ここで子授けを願った夫婦が数ヶ月後に子宝に恵まれたという霊験あらたかな話も伝わっており、その神秘的な力に引き寄せられ、多くのお礼参りの人々が訪れています。社殿の裏手には樹齢約300年のスギとヒノキが並び立ち、境内全体が御神木たちの放つ生命力に満ちています。これらの木々は、長い歴史の中でこの地の変遷を見守り、人々の願いを受け止め、今もなお力強く生き続けています。
歴史と伝承が息づく宇那禰神社は、ただの古社ではありません。桓武天皇の神威と、御神木が持つ神秘的な力が融合した、まさにパワースポットです。仙台の街の喧騒から離れ、この特別な場所を訪れてみませんか。千年の時を超えて受け継がれる古社の歴史と、御神木が放つ壮大な生命の息吹を、肌で感じることができるでしょう。
所在地・アクセス情報
所在地:宮城県仙台市青葉区芋沢字明神14-1
アクセス:JR仙山線「陸前落合駅」より車で約10分。または「仙台駅」よりバス「定義」行きで「芋沢小学校前」下車、徒歩約20分
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(スギ)のある場所

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)
単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。
(C)【歴史キング】×【御神木マニア】