
【京都・上京区】京都御苑最古の巨木!宗像神社の御神木〜千年の歴史を見守る楠【パワースポット】
🟤千年を生きる京の守り神
推定樹齢800年【クスノキ】
京都御苑内宗像神社(京都市上京区)
京都市上京区の広大な京都御苑の西南方、築地塀に囲まれた一画に、静謐な空気に包まれて鎮座するのが宗像神社です。その歴史は平安時代にまで遡り、延暦14年(795年)に公家・藤原冬嗣が、桓武天皇の命を受け、平安京の東西両市の守護神として筑前国(現在の福岡県)の宗像神社を勧請したのが始まりと伝えられています。その後、藤原家の邸宅内に祀られ、幾多の変遷を経て、明治時代に公許の神社として再出発を果たしました。宗像神社に祀られているのは、道主貴(みちぬしのむち)とも称される宗像三女神(多紀理比売命、多岐都比売命、市寸島比売命)です。あらゆる「道」を司る神様として、世の道、人の道、交通安全、産業の発展、そして旅の安全を守護するご神徳があり、古くから多くの信仰を集めてきました。境内には、京都御苑内でもっとも古い巨木として知られるクスノキがそびえ立っています。樹齢は600年から800年とも、また別の伝承ではさらに古いとも言われ、その雄大な姿は、まさに千年の歴史を静かに見守り続けてきた生き証人です。樹高は24.5メートル、幹周りは8.57メートルにも及び、その枝張りはなんと33.2メートルにも達します。明治以降の植生が多い京都御苑において、ひときわその存在感は際立ち、訪れる人々を圧倒します。特に、社殿の内部にあるもう一本のクスノキは、外側から太い大枝しか見ることができないものの、その存在は強い神威を感じさせます。このクスノキは、単に古いだけでなく、生命力に満ち溢れています。時には野鳥の巣となり、新たな命を育む場となるなど、自然との共生を今に伝えています。また、拝殿南には、京都御所の紫宸殿から移植された「左近の桜」があり、春には見事な花を咲かせるなど、御神木と共に四季折々の美しい景色を境内を彩ります。
千年の時を超えて、京の都と人々の暮らしを見守り続けてきた宗像神社のクスノキ。この特別なパワースポットに立ち、歴史の重みと、巨木が放つ壮大な生命の息吹を体感してみてください。
アクセス情報
所在地:京都市上京区京都御苑内 宗像神社
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」または「今出川駅」より徒歩約1分
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(クスノキ)のある場所

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)
単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。
(C)【歴史キング】×【御神木マニア】