×

【山形・山形市】夫婦円満の聖地「六日町熊野神社」〜500年の時を重ねる夫婦欅の神威【パワースポット】

🟤夫婦欅│永遠の愛を願う

推定樹齢500年【夫婦欅】
六日町熊野神社(山形県山形市)

山形市六日町に鎮座する熊野神社は、山形城の鬼門鎮護社として歴史を刻んできた古社です。その創建は、延文3年(1358年)に山形城主・斯波兼頼公が、紀州熊野大権現の御分霊を城内に勧請したことに始まります。その後、元和7年(1622年)に現在の地に移され、徳川幕府の存続と国家安寧を祈願する重要な社となりました。明治時代に神仏分離の改革を経て「熊野神社」と改称し、今日まで地域の守り神として篤い信仰を集めています。この神社の境内には、ひときわ存在感を放つ二本のケヤキの巨木が寄り添うように立っています。地元の人々から「夫婦欅(めおとけやき)」として親しまれるこの御神木は、推定樹齢500年。五世紀もの長きにわたり、互いに支え合いながら生きてきたその姿は、まさに夫婦の絆を象徴しているかのようです。夫婦円満、家内安全、身体堅固、無病息災のご利益があるとして、多くの人々がこの夫婦欅に祈願に訪れます。特に、毎年11月22日の「いい夫婦の日」には、夫婦感謝祭が斎行されます。祭典では、夫婦欅の前に特大の絵馬が設置され、普段なかなか口に出して伝えられない感謝の言葉を互いに書き込み、夫婦の絆を再確認し深め合う、心温まる行事が催されています。市街地にありながらも、夫婦欅が放つ静謐で力強いエネルギーは、日々の喧騒を忘れさせてくれるパワースポットです。落葉した冬の時期には、その幹の力強さがより際立ち、新緑の季節には豊かな葉を茂らせて涼しい木陰を作り出します。季節ごとに異なる表情を見せながらも、変わることなくそこにあり続ける夫婦欅は、この地の人々にとって心の支えであり続けています。山形の歴史と信仰、そして夫婦の愛を象徴するこの特別な場所で、500年の時を重ねてきた御神木の神威に触れてみませんか。夫婦の絆を深めたい方、家族の安寧を願う方にとって、忘れられない体験となるでしょう。

所在地・アクセス情報
所在地:山形県山形市六日町8-1
アクセス:JR山形駅より徒歩約30分
バス停「新築西通り」から徒歩約4分

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(ツバキ)のある場所

Information

関連する書籍のご紹介

本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

PAGE TOP