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【宮城・仙台市】勝負の神、秋保神社に宿る「子育て若乳銀杏」〜1200年の歴史が育む生命の力【パワースポット】

🟤勝負運を呼ぶ子育て銀杏│秋保神社

推定樹齢350年【子育て若乳銀杏】
秋保神社(仙台市太白区)

宮城県仙台市の秋保町に鎮座する秋保神社は、約1200年の歴史を持つ古社です。その創建は、平安時代初期の大同3年(808年)、征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷平定の折に熊野神社を祀ったことに始まると伝えられています。その後、室町時代には領主秋保氏が諏訪神社の御神霊を勧請し、古くから「戦いの神」として崇拝されてきました。江戸時代には伊達家の庇護を受け、仙台藩の守護神として栄え、現代では「勝負の神」として、受験や試合、商売など、人生のあらゆる勝負事に挑む人々から篤い信仰を集めています。この勝負の神様が鎮座する境内に、ひときわ存在感を放つ御神木があります。それが、樹齢約350年と推定される「子育て若乳銀杏(こそのぎわかちちいちょう)」です。このイチョウは、秋になるとたくさんの実をつけ、その姿がまるで子どもを抱えているように見えることから、子宝や子育ての神として信仰を集めてきました。「若乳銀杏」と呼ばれる由縁は、幹の枝の付け根に乳房のような小さなこぶがあることに由来します。この神秘的な姿から、災難除けのご利益があると伝えられており、その実を使った「銀杏守」も授与されています。子どもの健やかな成長を願う母親たちが、この御神木の前で静かに手を合わせる光景は、神社の歴史と人々の信仰の深さを物語っています。

秋保神社のご利益は、勝負運だけにとどまりません。境内には子宝和合のご利益があると言われる「山の神」の奇木や、縁結びの御神木「たらよう」、開運の「開運桜」など、見どころがたくさんあり、まさにパワースポットの宝庫です。1200年の歴史の中で、人々の様々な願いを受け止め、今もなお力強い生命の息吹を放ち続ける秋保神社と御神木。勝負事に挑む強い心と、家族の幸せを願う優しい心、その両方を満たしてくれるこの特別な場所で、御神木の神威を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

所在地・アクセス情報
所在地:宮城県仙台市太白区秋保町長袋字清水久保北22
アクセス:JR仙台駅よりバス「秋保温泉」方面行きで「秋保神社前」下車

<現地説明文>子育て若乳銀杏

当社の銀杏は古くから御神木として親しまれ秋になると沢山実を付けその姿はまるで子供を抱えているかの様子で子宝・子育ての信仰が厚く多くの母が我子の成長を祈った
よく見ると枝の付け根に乳房の小さいものがついており「若乳銀杏」と呼ばれているが災難除けなどのご利益もあると伝えられている。

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(イチョウ)のある場所

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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