大河・べらぼうと鬼滅の刃・遊郭編に通じる揺れる証人・吉原大門【見返り柳】
🟤ここが鬼滅の刃・遊郭編の舞台!?吉原・見返り柳の切なすぎる由来
推定樹齢不明【ヤナギ】
吉原大門(東京都台東区)
かつて「吉原遊廓」の入口だった吉原大門(おおもん)。その跡地に、ひっそりとたたずむ一本の柳の木。それが「見返り柳」です。この場所から、無数の人が吉原に足を踏み入れ、また、涙とともに去っていきました。「見返り柳」という名前には、こんな意味が込められています。吉原に遊びに来た男が、名残惜しくて何度も振り返る。遊女が見送りに来るも、大門までしか出られない。だからせめて、柳の木の陰からその姿を見送り、そして──見返す。この“別れと切なさ”の風景、どこかで見覚えありませんか?そうです。『鬼滅の刃』の遊郭編で、炭治郎たちが足を踏み入れたあの世界。煉獄さんを失った後、強くなるために潜入した、華やかで哀しい戦場。あの物語の背景には、実在した吉原の情景が重なります。また、大河ドラマ『べらぼう 』も吉原が舞台。蔦屋重三郎や写楽、歌麿たちが描き、遊女と客の人生が交錯したのがまさにこの場所です。吉原の見返り柳は、枯れるたびに新しく植え替えられ、2025年現在の柳は6代目といいます。「見返り柳」はただの柳ではなく、人々の想いと遊郭の物語を背負った“生き証人”といえるでしょう。
場所:東京都台東区千束4‑10‑8(吉原大門交差点)
最寄駅:東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」徒歩約12分
台東区コミュニテイバス「北めぐりん」吉原大門すぐ
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した柳(ヤナギ)のある場所

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)
単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。
(C)【歴史キング】×【御神木マニア】
