【鳥取・伯耆町】岸本神社のムクノキ〜全国ベスト10の威容
🟤鳥取最大│奇跡のムクノキ│岸本神社
推定樹齢不明【ムクノキ】
岸本神社(鳥取県伯耆町)
鳥取県西伯郡伯耆町。閑静な住宅地と畑に囲まれた一角に、小さな社殿の岸本神社が鎮座しています。かつては「神宮大明神」と呼ばれていたこの神社の境内を、まるで覆いつくすかのようにそびえ立つのが、県下最大にして、全国でも有数の規模を誇るムクノキの御神木です。樹齢は不明ながら、樹高16メートル、幹周り8.8メートルというその圧倒的な大きさは、見る者を驚かせます。このムクノキは「とっとりの名木100選」にも選ばれており、天然記念物には指定されていませんが、その雄大な姿は多くの人々に愛され、大切に守られています。このムクノキの最大の特徴は、その生命力にあります。主幹は長年の風雪に耐え、空洞が見られるほど腐朽が進んでいますが、それでもなお、豊かな枝葉を天に向かって力強く広げています。その姿は、まるで幾多の困難を乗り越え、それでもなお生き抜こうとする、不屈の魂を体現しているかのようです。岸本神社は紀州熊野の神を勧請したものと考えられており、この地に古くから伝わる信仰とムクノキの生命力が結びつき、独自のパワースポットとして人々に力を与えてきました。周囲を畑や民家に囲まれた日常の風景の中に、突如として現れるこの巨大なムクノキは、日々の喧騒を忘れさせてくれるような、不思議な静けさと神威を放っています。小さな社殿と、それを包み込むようにそびえる巨大なムクノキ。その対比は、自然の偉大さと、人々の暮らしが寄り添うこの地の歴史を物語っています。ぜひ一度、この特別な場所を訪れ、その壮大な生命の息吹と、全国でもトップクラスのムクノキが放つ神秘的な力を肌で感じてみてください。
所在地・アクセス情報
所在地:鳥取県西伯郡伯耆町岸本274
アクセス:JR伯備線「岸本駅」より南へ徒歩約5分
車の場合、米子道「大山PAスマートIC」から県道326号で西へ約1.3km。神社周辺は道が狭いため、伯耆町役場に駐車し、徒歩で向かうのがおすすめです
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(ムクノキ)のある場所

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)
単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。
(C)【歴史キング】×【御神木マニア】
