【埼玉県さいたま市】ツキを呼ぶ御神木|調神社に宿るケヤキの神秘
🟤ツキを呼ぶ「つきのみや」調神社
推定樹齢500年【ケヤキ】
調神社(さいたま市浦和区)
調(つき)神社は地元で「つきのみや」と呼ばれます。入り口に鳥居はやく、狛犬ならぬ狛兎(ウサギ)がシンボルです。「調宮縁起」によると、創建は2000年前。伊勢神宮へのみつぎもの(調)を納めた倉庫に造営されたため、鳥居がないと伝えられています。調(つき)が月と読めるので、平安時代の「月待」信仰の影響からウサギを守護神に迎えた信仰が広まったようです。江戸時代には「月読社」とも呼ばれるほど、ウサギとの結びつきが深まり、うさぎの石像や彫物が飾られ、今も多くの絵馬が納められています。御神木のケヤキ(欅)は、調神社境内の北側、旧中山道に面した脇道にそびえ立ちます。樹齢約500年、幹周り約7.41メートル、樹高約28メートルの威風堂々とした巨樹は、大きな拳が特徴です。調神社の境内はかつて2万平方メートルもあったそうで、この地域の信仰の中心であったと推定されます。今も境内にはケヤキの古木が数十本あり、ケヤキは槻(ツキ)ともいうので、それが社名の「つきのみや」の由来という説もあります。
【調神社】
所在地: 埼玉県さいたま市浦和区岸町3-17-25
アクセス: JR京浜東北線・浦和駅から南へ約700m、徒歩約10分
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(ケヤキ)のある場所

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