【京都・宇治】平等院の鎮守に鎮座!縣神社のムクノキ〜五百年の森に宿る良縁の神威
🟤宇治平等院の守り神│縣神社
推定樹齢500年【ムクノキ】
縣神社(京都府宇治市)
京都府宇治市、世界遺産・平等院のすぐ南西に、静かに佇む縣(あがた)神社。その創建年代は定かではありませんが、平等院が創建された際には、その鎮守社となったと伝えられるほど、非常に古い歴史を持つ古社です。御祭神は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。火の中で子を産んだ神話を持つことから、良縁、安産、子育ての守護神として、古くから人々の篤い信仰を集めています。この由緒ある神社の境内、中央にひときわ大きく枝を広げているのが、推定樹齢500年のムクノキの御神木です。幹周り4.4メートル、樹高26メートルを誇るこの巨木は、宇治市名木百選にも選定され、その雄大な姿は「あがたの森」として地域の人々に親しまれています。ムクノキは、その根元が板状に大きく発達しているのが特徴です。この御神木も、何本もの根が地上に露出しており、500年以上にわたり風雪に耐え抜いてきた、たくましく力強い生命力を感じさせます。その存在感は、見る者に静かな感動と安らぎを与えてくれます。縣神社で毎年6月に行われる「あがた祭」は、10万人を超える人出で賑わう宇治最大の祭です。その中でも、夜中に灯りを消して行われる「梵天渡御(ぼんてんごぎょ)」は、奇祭として知られています。この祭の喧騒を見守り続けてきたムクノキは、まさに縣神社の歴史そのもの。良縁、安産、そして子育ての神が宿る縣神社と、五百年の時を刻むムクノキ。その力強い神威は、訪れる人々に希望と活力を与えてくれるでしょう。ぜひ一度、この特別なパワースポットで、古の神と巨木が放つ神秘的な力を肌で感じてみてください。
所在地・アクセス情報
所在地:京都府宇治市宇治蓮華72
アクセス:JR奈良線「宇治駅」から徒歩約9分
京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約10分
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(ムクノキ)のある場所

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