【東京・港区】徳川家光が植えた御神木!芝東照宮のイチョウ〜350年の時を刻む不屈のパワースポット
🟤徳川家光お手植えのイチョウ│芝東照宮
推定樹齢350年【イチョウ】
芝東照宮(東京都港区)
東京都港区、高層ビル群が立ち並ぶ都会のオアシス・芝公園の一角に、芝東照宮は静かに鎮座しています。世界遺産である日光東照宮、そして上野東照宮と並ぶ「四大東照宮」の一つに数えられるこの神社は、江戸幕府の初代将軍、徳川家康公を御祭神として祀っています。その創建は1617年、家康公の法名にちなんで増上寺境内の「安国殿」として建立されました。この神聖な境内に、一際大きくそびえ立つのが、樹齢350年を超えるイチョウの御神木です。この巨木は、寛永18年(1641年)に三代将軍徳川家光公が自ら植えたと伝えられ、以来、幾多の戦火や災害を乗り越えてきました。特に、1945年の東京大空襲では、社殿が焼失するなか、御神体とこのイチョウだけが奇跡的に焼け残ったと言われています。戦国の乱世を終わらせ、平和な新時代を築いた家康公の不屈のエネルギーが宿るこの場所は、勝負運や出世運のご利益があると言われ、多くの人々がその力を求めて訪れます。そして、350年もの間、人々の営みを静かに見守り、激動の歴史を生き抜いてきたイチョウの御神木は、私たちに「どんな困難にも負けない」という力強いメッセージを伝えてくれます。この御神木が放つ壮大な神威と、都会の真ん中にありながらも、穏やかで神聖な空気に包まれた空間は、訪れる人々に深い安らぎと活力を与えてくれるでしょう。ぜひ一度、この特別なパワースポットで、歴史の重みと生命の息吹を肌で感じてみてください。
所在地・アクセス情報
所在地:東京都港区芝公園4-8-10
アクセス:都営地下鉄三田線「芝公園駅」下車 A4出口より徒歩すぐ
JR山手線「浜松町駅」下車 徒歩約12分
<現地説明文>
東京都指定天然記念物
芝東照宮のイチョウ
所在地:港区芝公園四丁目八番一号
指定日:昭和三十一年八月二十一日
芝東照宮は、以前は増上寺安国殿と呼ばれ、『江戸名所図会』にもその姿が見られる。明治の神仏分離によって増上寺から切り離され、東照宮となった。このイチョウは、寛永十八年(一六四一)安国殿の再建に際し、三代将軍徳川家光が植えたものと伝えら れている。
昭和五年(一九三〇)に史跡名勝天然記念物保存法に基づいて国の天然紀念物第二類(地方的なもの)として指定されたが、昭和二十七年に文化財保護法が改正された時、国指定は一旦解除され、その後昭和三十 一年に東京都の文化財保護条例に基づき指定し直され現在に至っている。
平成五年(一九九三)の調査では、高さ約二一.五メ ートル、目通り幹囲約六.五メートル、根元の周囲が約八.三メートルある。
平成十四年三月二十九日 東京都教育委員会
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(イチョウ)のある場所

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)
単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。
(C)【歴史キング】×【御神木マニア】
