【兵庫・上郡町】日本一の幹周を誇る!法雲寺のビャクシン〜赤松円心ゆかりの800年巨木
🟤日本一太い│英雄の御神木│法雲寺
推定樹齢800年【ビャクシン】
法雲寺(兵庫県上郡町)
兵庫県赤穂郡上郡町、南北朝時代の英雄・赤松則村(円心)のゆかりの地に、禅宗の古刹・法雲寺は静かに佇んでいます。建武4年(1337年)に赤松円心が自らの菩提寺として建立したと伝えられるこの寺院の境内に、見る者を圧倒する巨木がそびえ立っています。それが、日本一の幹周を誇るビャクシンの御神木です。樹齢は700年から800年と推定され、その幹周りはなんと9.8メートル。地上4メートル付近で5本の太い支幹に分かれており、幹の中心は空洞化しながらも、樹高33.5メートル、枝張りは東西南北に20メートル以上も広がるその雄大な姿は、今もなお旺盛な樹勢を誇っています。このビャクシンは、法雲寺の創建時に赤松円心自らが手植えしたものと伝えられており、郷土の英雄の魂が宿っているかのように、力強いエネルギーを放っています。ビャクシンは、禅宗の寺院に多く植えられており、鎌倉の建長寺をはじめ、各地の古刹で見ることができます。しかし、この法雲寺のビャクシンのような規模と風格を持つものは、全国的にも類を見ません。幾度もの落雷や風雨に耐え、傷つきながらも生き続けるその姿は、まるで戦乱の世を生き抜いた赤松円心公の生き様を象徴しているかのようです。法雲寺を訪れれば、歴史の重みと、ビャクシンの放つ壮大な神威を肌で感じることができます。人々の踏圧で根が傷つかないよう、周囲にバリケードが設けられるなど、大切に保護されているこの巨木。その姿は、この地域の歴史と信仰、そして人々の温かい想いを今に伝えています。南北朝時代の英雄が植えたとされる、日本一のビャクシンが放つパワースポットのエネルギーを、ぜひ一度体感してみてください。
<現地説明文>
県指定文化財:法雲寺のビャクシン
指定年月日:昭和52年3月29日│所有者・管理者:法雲寺
赤松則村(円心)の建立による法雲寺境内にそびえるこの大樹は、根まわり14.3m、樹高33.5m、枝の広がりは東西23.5m、南北22mにも及ぶ。地上4m附近で5本の支幹に分れ、 この間の幹は空洞化している。推定樹齢は700〜800年であるが、樹勢はい たって盛んである。このビャクシンは禅宗とかかわり深いもので、赤松円心が法雲寺を創建した時に自ら、 植えたものと伝えられている。
平成3年11月 兵庫県教育委員会
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(法雲寺のビャクシン)のある場所

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