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【京都・下京区】平清盛ゆかりの若一神社〜道を曲げた奇跡の楠と開運出世の神威

🟤平清盛お手植え│祟りの御神木│若一神社

推定樹齢800年【クスノキ】
若一神社(京都市下京区)

京都市下京区、かつて広大な敷地を誇った平清盛の別邸「西八条殿」の跡地に、若一神社は静かに鎮座しています。仁安元年(1166年)、清盛が熊野権現の御神託を受けて土中から御神体を発見し、社殿を建立したのがこの神社の始まりとされています。その翌年、清盛は太政大臣に任じられたことから、この神社は開運出世の神様として篤い信仰を集めています。この若一神社のシンボルであり、最も神秘的な存在が、平清盛お手植えと伝えられる楠の御神木です。樹齢800年以上とも言われるこの巨木は、西大路通りにはみ出すほど大きく枝を広げ、街の風景に異彩を放っています。この楠を巡る最も有名な言い伝えは、「祟り(たたり)」です。平氏が都落ちの際に自ら火を放った西八条殿が焼け落ちる中、この楠は奇跡的に焼け残りました。以来、この木を伐採したり、動かそうとしたりすると、必ず災いが起こると信じられてきました。そして、この伝説は昔話だけではありません。昭和初期、市電工事のためにこの楠を伐採しようとした際、工事関係者に次々と不幸や事故が襲い、結局、木を避けて道路を迂回させることになったのです。その結果、今もなお、西大路通りはここだけが大きくカーブしているという、驚くべき光景を目の当たりにできます。

若一神社には、清盛が病に倒れた際に体を冷やしたと伝わる「神供水」や、清盛に寵愛されながらも悲運に見舞われた白拍子・祇王の歌碑など、平家物語に登場する人々の物語が息づいています。平清盛の開運出世の物語と、その神威を宿す御神木が、現代にも奇跡を起こすパワースポット。ぜひ一度、この特別な場所を訪れ、800年の時を超えた楠の圧倒的な存在感と、壮大な神秘的な力を肌で感じてみてください。

所在地・アクセス情報
所在地:京都市下京区七条御所ノ内本町98番地
アクセス:JR「西大路駅」より北へ徒歩約5分

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(クスノキ)のある場所

Information

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日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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