【富山・上市町】八百比丘尼の伝説が残る!樹高40m超の「宮川の大けやき」〜上市の平野を覆う奇跡の巨木
🟤富山を圧する│樹高40m超の神木│宮川の大ケヤキ
推定樹齢300年以上【宮川の大ケヤキ】
(富山県上市町)
富山県上市町、日吉神社の神殿の右隅に、富山県内でも稀に見るケヤキの巨木「宮川の大けやき」がそびえ立っています。富山県指定文化財(天然記念物)にも指定されているこの御神木は、幹周り約9.5メートル、樹高は41メートル以上にも達し、四季を通じて上市町付近の平野を圧倒する壮観な偉容を誇ります。
推定樹齢は300年以上、全国的なケヤキの限界樹齢1,000年に近いものと推定され、県下のケヤキを代表する貴重な存在です。地上約4メートルで二つの太い幹に分かれ、さらに無数に分枝するその姿は、堂々とした風格と、尽きることのない生命力を感じさせます。
この大ケヤキの樹下には、かつて「逆さま杉」という神木があったと伝えられています。これは、伝説の人物「八百比丘尼(やおびくに)」がこの大ケヤキの下で逆さに挿した杉箸が根付いて育ったものとされ、若杉という地名も「若狭の八百比丘尼杉」から起こったという伝説が残っています。この大ケヤキは、その逆さま杉よりも古い歴史を持つ、この地の信仰の中心です。
かつては上市に集まる行商人たちの目印としても有名であったというこの巨木は、長きにわたり近郊住民から神木として崇拝されてきました。街中にありながら、北アルプスを背景にそびえ立つ姿は、まさに自然のランドマークであり、最強のパワースポットです。
ぜひ一度、この大ケヤキが放つ雄大なエネルギーを肌で感じ、太古の伝説と歴史の深さに思いを馳せてみませんか。

🌳富山県指定文化財(天然記念物)│宮川の大けやき
指定・昭和四十年一月一日
所有・若杉日吉神社
上市町若杉の日吉神社神殿の右隅に孤立する県内にまれなケヤキの巨木である。
地上約四米でほとんど同じ太さの二幹に分かれさらに三米上でそれぞれ第一枝を分けてから無数に分枝している。
樹高は約四十一米に達し四季を通じて上市町付近の平野を圧する観がある。
近郊住民が久しく神木として崇拝してきたものであり植物学上においても価値の高いものである。
昭和五十九年十二月
富山県教育委員会
上市町教育委員会
🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より
🟤ご紹介した御神木(ケヤキ)のある場所

📍所在地・アクセス情報
所在地:富山県中新川郡上市町若杉字芋田39(若杉日吉神社境内)
アクセス:富山地方鉄道「上市駅」より徒歩約5分
北陸自動車道「上市スマートIC」より車で約4分
🌳{富山県}の{他}の御神木と、👤{富山県}の郷土の偉人と。
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