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【香川・丸亀市】根元にトンネルが空いた奇跡の巨木!王子神社のセンダン〜満身創痍で生きる古木の生命力

🟤根元貫く 奇跡のセンダン│丸亀・王子神社

推定樹齢不明【センダン】
王子神社(香川県丸亀市)

香川県丸亀市、飯山町西坂元の袖村集落に鎮座する王子神社。この神社の境内、拝殿の向かって右手に、見る者を驚かせる特異な姿をしたセンダンの巨木がそびえ立っています。丸亀市指定天然記念物にも選ばれているこのセンダンは、幹周り5.5メートル、樹高12.5メートル以上を誇る古木です。

このセンダンの最大の特徴は、根元に大きな空洞があり、幹が完全に貫通して向こう側が見えるほどのトンネル状になっていることです。この満身創痍の姿にもかかわらず、巨木は力強く枝葉を茂らせ、黄色い実をびっしりと付けています。その姿は、まるで二本の足で踏ん張り立っているようにも見え、その驚異的な生命力に、訪れる人々は強い畏敬の念を抱きます。

センダンは成長が比較的早い樹種ですが、これほどの大きさに育った古木は非常に貴重です。地元では、この根元が空洞になったセンダンの姿を、ユーモラスで力強いシンボルとして親しんでいます。センダンの和名の由来は、実の付き方が数珠を連ねたように見えることから「千玉(センダマ)」という意味が転じたものと伝えられています。

王子神社の御祭神は、大直日命(おおなおびのみこと)で、災厄を直し、人々の幸福を守る神様です。このセンダンの古木も、長きにわたり地域の安全と、人々の願いを見守り続けてきました。根元に大きな傷を負いながらも、なおも生命の息吹を放つその姿は、私たちに困難に負けない不屈の精神を教えてくれます。

ぜひ一度、この特別なパワースポットを訪れ、根元が貫通しても生き続けるセンダンの奇跡的な神威と、その壮大な生命力を肌で感じてみてください。

現地説明文

🌳丸亀市保存木 王子神社のセンダン

センダンはセンダン科の落葉高木で四国、九州に自生し秋には枝一面に球状の果実がなり、果肉はひび、あかぎれに効果がある。
センダンの和名由来は、センダマ(千珠)の意味で実のつき方が数珠を連ねたように見えることからきている。
王子神社のセンダんは胸高囲5.5メートル・樹高約12.5メートルあり県内でも巨木として見ることができ学術的価値がある。

丸亀市

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(センダン)のある場所

Map│場所

📍所在地・アクセス情報
所在地:香川県丸亀市飯山町西坂元997
アクセス:高松自動車道「坂出IC」から国道11号などを経由し、車で約10分。神社近くに駐車スペースあり

🌳{香川県}の{他}の御神木と、👤{香川県}の郷土の偉人と。

Information

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単行本 – 2022/10/27

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(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

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