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【岡山・笠岡】樹齢1003年の正体とは?代官を唸らせた頓知伝説「鳥居松」〜天領・國司神社に眠る巨大な神木の根

🟤代官も唸った! 「千三年」の謎

樹齢1000年以上!?
【鳥居松】
笠岡国司神社(岡山県笠岡市)

岡山県笠岡市入田、かつて一橋家の天領(徳川幕府直轄領)として栄えた歴史を持つ國司神社(くにしじんじゃ)。この神社の境内には、かつて参道にそびえ立ち、村の象徴として愛された伝説の御神木、通称「鳥居松」の巨大な根が安置されています。

この松には、幕末に代官をも感服させた、ある「軽妙な頓知(とんち)」の物語が残っています。 村を視察に訪れた代官から樹齢を問われた地元の男は、堂々と「千三年にございます」と答えました。実はこれ、数字の1003年という意味ではなく、 「鳥居(千)の、参道(三年)にある松」 という、場所の説明を数字に掛け合わせた粋な言葉遊びだったのです。この知恵に富んだ回答に代官は大層感心し、松はより一層大切にされるようになったといいます。

大平洋戦争時の供出も免れたこの神木ですが、残念ながら後年の松食い虫の被害により枯死してしまいました。しかし、その死を惜しむ人々によって巨大な根が掘り起こされ、現在は「神を安んじる文化財」として大切に安置されています。

長く続く参道を登り、山頂の社殿へと向かう道のりは、今もなお厳かな空気に満ちています。かつて空を突くようにそびえ、代官を驚かせた松の姿はありませんが、掘り起こされた巨大な根からは、千年の時を超えて守り抜かれた生命の誇りと、人々の敬神の心が今も強く伝わってきます。

天領の歴史と知恵が詰まった「千三年の松」。その根に宿る、不屈のエネルギーと不思議な伝説をぜひ動画でお楽しみください。

現地説明文

🌳鳥居松の根の由来

幕末の頃の入田村は一橋家の天領であった。時の代官 が、同じく庄屋であった関藤七左ヱ門一行の案内で村 を視察に廻っていた折、国司神社参道の両側に聳え立つ 、通称「鳥居松」を見て感嘆し、樹齢を訊ねたところ的場の与七が印産に千三年になりますと答えた。その訳が軽妙な頓知であったので代官共々感心した話は後世までも伝わっていた。
時は流れ、大平洋戦争にも神木として供出から免かれたものの、 而し世は変り、戦後の高度成長に反比例して、何処の山も荒廃し大気汚染と松食虫の猛威によって松枯れ現象甚しく遂に鳥居松も処分する結果となった。それを哀しむ同志が相計り、せめて其の根を発振して神を安んぜんと、尚亦、文化財としても末永く保存すべく、茲に安置奉納す。

昭和五十三年九月吉日

🟤ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania より

🟤ご紹介した御神木(マツ)のある場所

Map│場所

📍所在地・アクセス情報
所在地:岡山県笠岡市入田(入田集会所横)
アクセス:JR山陽本線「笠岡駅」より車で約15分
入田集会所の隣に神木(松の根)が安置されています

🌳{岡山県}の{他}の御神木と、👤{岡山県}の郷土の偉人と。

Information

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本のご紹介

日本の凄い神木: 全都道府県250柱のヌシとそれを守る人に会いに行く / 本田不二雄 (著)

単行本 – 2022/10/27

旅に新しい楽しみや見方を紹介する旅の図鑑シリーズ新刊。日本の全都道府県の、地元で信仰される神木や、歴史ある巨木を紹介。木の歴史や巨木が生まれる背景、人との生活との関わりなど、「木の旅」をテーマに、各地方の巨木・神木を240本以上紹介。また、木・人・旅に関するコラムなどの情報も充実。

(C)【歴史キング】×【御神木マニア】

ユーチューブちゃんねる{御神木マニア}@goshinbokumania

鳥居を抜けて神社の境内に入ると、そこに御神木があった。 全国各地に鎮座する神社の数は、約88,000社以上と言われています。神社の数だけ「御神木」が存在するといっても過言ではないでしょう。 各地に鎮座する、神の宿る「御神木」、その中には、強烈なパワーを感じる樹木や、息を呑むような巨大な樹木が存在しています。 樹齢数百年から、古いものでは、千年、二千年という「御神木」も珍しくありません。 「御神木」には「御神木」となった理由があります。そんな「神の宿り木」となった「御神木」の数々をご紹介します。

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